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引っ越してから
「ふみちゃん、服買いに行こう?」
引っ越した次の日、ミナキに起こされた。
「それより私の家片付けて部屋出ないと…」
「そうだね!これから一緒に住むもんね。じゃーふみちゃんの家に行こう」
てきぱきと準備をするミナキ。私は寝起きでボケっとしている。
「さあさあ顔洗って!ごはんはトーストでいい?」
「うん。仕事は?」
「オフでーす」
「そう」
あー眠いけど、準備しないとな。
よろよろと起き上がり準備をすることに。
朝食後、メイクをしようとしていたら
「メイクやりたーい」
とミナキが手を挙げていた。のでしょうがなくやらせてあげた。けど、
「できたー」
「え」
鏡を見たらびっくり。ミナキはプロだからすごいうまい。人にされたことは学校以外ではないから、自分でするのとは違うみたい…。
「へーすごい。私こんなにできない」
「ありがとう。ふみちゃんは元がかわいいからはりきっちゃったよ」
「あ、そう」
褒められ慣れてない。そっけなくしてもミナキは許してくれるけど。
それからまだ借りてる自宅へ。
「キッチン用品は私がまとめるから。部屋の片づけしてもらっていい?」
「いいよ!」
と、おしゃれな格好のミナキは言う。私はちゃんと汚れてもいいような格好なのに。
あっという間に部屋はきれいに片付いていた。結局私の手伝いをしてくれるミナキ。
はーこれでこことはさよなら。短い付き合いだったわー
「これからミナキの家戻るの?荷物全部持てる?」
「この荷物多いから業者に頼もう。知り合いに連絡しとくから、明日にはできると思う」
「うん、ありがとう」
なんでもミナキ任せにしてしまってる。
荷物は置いて、ミナキの家に帰る。私の必要な物だけを持ち出した。
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