渡米

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整ってシュッとした鼻をしてるし…アメリカ人にしか見えないけど… 「僕はミナキ。えーっと、コバタミナキデス」 日本語喋った。しかしも下手である。 特に反応しないでいると、 「フミ…」 突如私をじいっと見つめてきた。そして、いきなり手を握られた。 「何?」 「スキデス」 「は?」 周りの人たちはハテナを浮かべてる。日本語だからだ。 「何を言いたいの?」 私の言葉を理解してるのだろうか…と思いつつ日本語で質問したのだが… 「僕、フミが好きなんだ!」 いや英語かよ!なぜ、こんなことに。 「なにバカなこと…!あなたと今会ったばかりですけど?」 「それでも好きなんだ!」 やめてくれ! 「ミナキ、冗談よしてよ~」 「ほら女優さん隣の部屋で待ってるわよ?」 「…そっか、また後でね!フミ!」 そう言い残し、隣の部屋へ。と言っても、仕切られてるだけだけど。 なんなんだあいつは? 「ごめんね、フミ。ミナキはどうかしてたわ。彼はすごく人気があるから少しあなたをからかったのよ」 「ミナキは女優さんとすぐ噂されるような人よ。ふざけてたのよ、新しい人だから」 なんだろう…本気にするなと言いたいの? というか…この人達が気があるんじゃないの?
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