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というか、ミナキ…みんながあんなに気にかけてたのは、若いからだったのか。だから映画関係者は全く付き合ってることを信じなかった。そういえば、ミナキ…学校は?
「ね、ねえミナキ?結婚してくれるのは嬉しいけど、学校は?」
「もう卒業したよ?」
「だって…いつ?私と仕事もしてたでしょ?」
「たまに行ってたよ?友達とも会ってたし」
「知らなかった」
「そう?勉強の本あるけど。ほらその棚」
「…てっきりメイクとか、そういう勉強のだと思ってた」
「そうなの?そうだ、コーヒー飲む?あ、赤ちゃんに悪い?あ、ふみちゃん、赤ちゃんの服買わないと!ベビーカーも?」
「ちょいちょい、そんなのまだいらない!…それより仕事どうしようかな」
「しないの?」
「うーん、体にはよくないのよね…」
いろいろと型取りなど悪いもん使ってるしなぁー
「じゃあ撮影の時、話に行こう?」
そりゃそうですが…
今一緒の撮影だけれども…
「え、ミナキ…どうして」
「赤ちゃん欲しかったから」
いや、たまたまでしょうが。
うちの会社の先輩たちはびっくり。
「ふみちゃんとは結婚するし、赤ちゃん産まれてからまた仕事してもいい?」
「…私、仕事またやりたいんです。お願いします」
「もちろん、いいけど…フミ、覚悟はできてるのかい?ミナキはこれから成長して、ますます人気になる。モテるだろうなぁ」
それは、心配?なのだろうか?
「大丈夫!ふみちゃんのこと大好きだから。仕事、もっと頑張るよ?」
「ミナキは心強いな」
私とそんなに歳は変わらないと勝手に思って、冷たくしたりもしていた。そんなミナキは、まだまだ成長する見込みがある。
今の私と同じくらいの歳には、すごいことになってそう…な気がする。
モデル事務所では、散々怒られたらしい。
子供は早いと…。パパラッチに知られないよう社長はなんとかしてくれるとか。
私が休んでも、ミナキは仕事をいつも通りに頑張ってくれた。
しかし、だんだんモデルの仕事が増えた。身長伸びたし…でも表紙とか!するわけ!?
「なんなのこれ!女の人に密着してる!」
発売前の雑誌を持って帰ってきてたから勝手に見た。
「あー、この人なんかゴミっぽい匂いして嫌だったな…」
「そ、そうなの?てゆうかそんな嫌ならしなきゃいいのに」
「ふみちゃん、俺はふみちゃんのために働くよ?ものすごく嫌なことはしない」
「…ありがとう。怒ってごめん」
「赤ちゃんは、きっとふみちゃんに似てるね。今お腹けった!ミナキのバカって!」
「えー本当に?」
「実はね、最初このモデルを膝に乗せろって言われて。嫌すぎて隣に並んだとこです」
「あら、そうなの。でもモデルってこういう仕事増えそう」
「嫌だからしたくない。単独に表紙になれるよう頑張るね!」
そういう理由?
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