13人が本棚に入れています
本棚に追加
「天野さん?なんですか?」
さっき蘭ちゃんたち行ったのに、なんなの?この奥さんすごい胡散臭いし、怪しい占いしてるし…怪しすぎる。
「旦那さんすごい泣いてて、子供みたいですね。迎えに来てください」
「は?どういうことです?」
ミナキのこと?意味がわからない。
無理矢理連れて行かれた。
「え、どうしたの。ほんとに泣いてるし…嫌なことされた?」
「…ふみちゃん失礼だよ」
「あ、ごめんなさい」
「すみません。私が彼のお父さんと話をしたら、嬉しかったみたいです」
日本語。この人が日本語をいつもゆとくんに話しているのか。
「ミナキのお父さんはもう亡くなって…て?」
「陰陽師なんです、私」
「え、なん、でですか?」
「あーの、後継ぎ嫌でアメリカにいたらこっちでスカウトされて。あ、彼女はインチキな占いしてますけど、心理学をちゃんと勉強してるからアリなんですよ?」
「ちょっと、全然わかんないですよ!」
「つまり、旦那さんに私が見たり聞いたことを伝えたまでです」
「あなたは本物?」
「ええまぁ。そんな給料よくないけど」
「ふみちゃん日本語やめてよ!なに言ってるかわからないよ!ちゃんと翻訳して教えて」
いや、天野さんが悪いし!
「パパー本物って言ってるよ?」
「なにがだろう?」
驚きすぎてなにも言えない。
ほんとに怪しい家だったとは…
そしてインチキな占い師というのを認めやがった…!それはだめでしょ?
さらっと流そうとしたな。
ゆとくんのお父さんはどういうつもりで結婚したの?わかんねぇー
ミナキと蘭ちゃんを連れてさっさと帰った。
この家ちょっとおかしいから、蘭ちゃんは渡したくないなぁ。まじで。
最初のコメントを投稿しよう!