ミナキ

モデルの仕事

モデルと、スタイリストの両立はなかなかに難しい。

今だって…

「ミナキ！メイクお願い！」

「えー！？今から撮影だよー」

「は？ちゃんと予定立ててよ！」

と、怒られる始末。はー難しい。
効率よくするには…マネージャーをつけるしかなーい！というわけで、専属マネージャーをつけてもらった。

「ミナキはスケジュールの管理もできないみたいなのよね。よろしく頼むわ」

「はい。お任せ下さい」

社長はけっこう厳しい方なのだ。そして、勝手に結婚しようとしたり迷惑かけちゃったから、何にも言えないよー

「マネージャーは下がっていい。ミナキは残らなさい」

「…はい」

なんだろう。なにかやらかした？

「ミナキ…ヨーロッパ行ったことある？」

いきなり旅行の話？あぁ！新婚旅行！？いや、新婚ではもうないなぁ。

「ないです」

「あんたにオファー来てる。このブランド」

社長はパンフレットを放り投げた。
パラパラと見ると、最近撮影した服だけど…？

「ショーに出ろと」

「え、俺が？」

「おめでとうミナキ。いい仕事とってきたじゃないの」

褒められることは、想像してなかったよー！わーい！

家に帰ったら、ふみちゃんと蘭ちゃんに報告！

「パリでショーに出ることになったんだぁ〜」

「え、まじ？できるわけ？ウォーキングとか」

「…できるよ。練習したことあるしー」

ちょっと歩いてみた。
どうだろう、できてる？

振り返ると

「パパすごーい！」

蘭ちゃん大喜び！やったね。

「へーできるもんだね」

ふみちゃんは珍しそうに見た。
できないと思ってたなぁーひどいよー