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いつのまにか、ソファーに誰か座ってる。
誰これ。うさんくさい。
しかも背が高い。
「ふみちゃん、こちらは翼。同じ事務所のカメラマンだよ!資料届けてくれたよ」
「…あなた、日本人?」
「そうです。まさか、ミナキがこんな人を…残念だな」
こいつ!日本語で言ってきた。ミナキがわかんないから!
「どういうこと?私のどこがこんな?」
「あなたはモデルじゃない。背も低いし…総合的にダメそう」
「ママにいじわる言わないで!」
ミナキに抱っこされてた蘭ちゃんが吠えた。
「へえ、日本語…」
「翼、なんて言ってるの?…ふみちゃんのこと嫌い?」
「ミナキ、子供できたから結婚したんだろ?…この人はお金目当てだよ」
今度は英語だが…なんて口悪いの!
「…はぁ!?なんなこの人!」
「違うよ翼。俺はふみちゃんが好きだし、子供のせいで、なわけない。ふみちゃんを尊敬してるし、家族になりたかったから。翼は違う?」
「…俺はどうだろう。メアリーに気に入られたからだけど」
「メアリー?人気モデルの?いなくなっちゃったって聞いたけど…」
「翼の子供できたから辞めたよ」
「うわ!あんた最低!」
「できたものはしょうがない」
「メアリーってすごいかわいくて若くて。人気だったけど…あなたはメアリーのこと好きじゃないわけ?」
「…この人うるさいな」
「はぁ!?メアリー妊娠させたんでしょ?ちゃんとメアリーは元気なの?なんでのこのここんなとこ来てるわけ?」
「子供もメアリーも元気だよ。それより、あなたこそミナキを誘惑したんじゃない?ミナキはなにもわからないから」
このくそー!
「違います!」
「翼、不愉快だから帰って」
「あ、あぁ…」
ミナキは言ってのけた。
てゆーか!?ミナキ年上に偉そうすぎるよまずいー!
「ちょ、言い過ぎかもよ?大丈夫なの?先輩でしょ?」
「いいよ。翼は会社辞めさせられて戻ってきても雑用だし」
「え、そうなの?」
そんな扱いになってたの…?
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