声を上げる

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声を上げる

 昔、私はいじめられっ子だった。  何かを言おうとしても口の中で言葉が消えて、何も言えなくて言われっぱなし。  でも、決して怒ってない訳じゃ無かったし、仕返ししたいと腸は煮え繰り返っていた。  まぁ、そんな日も在りし日の事。  私だって歳を重ねて大人になった。  合唱部で青春し、大学でかけがえない友人に会って変わったのだ。  今は罵詈雑言を言われても昔みたいな事にならない。  「社会の窓!開いてますよ!」  その一言を、罵詈雑言発生装置と皆の前でブチ撒ける。  それでオシマイ。相手は何も言えなくなる。  ザ  マ  ア  !
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