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三ページ目の人が友人と一緒に作り出したおまじないがひとり歩きした。
三ページ目の人は二ページ目、四ページ目の子たちの一つ上であの学校はもう卒業している。地元なのでおかしくなった子がいることは噂で聞こえてくる。
最初はおまじないとして作り出したけどその場のノリでなんか質問しちゃったからおまじないっぽくなくなった。
つくりかた
持ってないけど絶対フィルムカメラが雰囲気出るよね。というか多分デジカメでもいいからカメラの形してた方が雰囲気出ると思う。まあ結局持ってないからスマホ使うんですけど。
呪文か~。なんか意味わからないようなののほうがかっこよくない? じゃあ適当に音並べてみようよ。
おまじないだもんね。何お願いしようか。あ~考えるの難しい。あっ、幸喜君はわたしのことを好きですかとかは? お願いじゃないじゃん質問じゃん。じゃあ私は、太一君のこと聞こっと。
なんか質問するとこっくりさんみたいだね。じゃあお礼とか言った方がいいかな?
音は祓いって言うじゃん。要所要所でカシャってなった方がよくない? じゃあ話すたびにカシャッかなあ?
あの学校で上級生から下級生に噂みたいに伝わってる。
たどろうと思えばたどれるくらい発祥は近いのにつくられたってことは伝わらなくて手順だけが伝わった。
多分割と最初の方でそこら辺の霊を二つ呼び寄せた。だって二人いるから。
四ページ目は二ページ目で噂になっている子たち。二ページ目で噂になっているのは清美ちゃんのこと。清美ちゃんがやばいと噂になっているけど本当にやばいのは噂になっていない四ページ目の子。四ページ目の視点の子は霊に連れてかれてしまったし、最初からいなかったことになってる。
これから先にこのおまじないが成功するかはわからない。霊の片方は四ページ目の子を連れてっちゃったから。でもまたそこら辺の霊をとらえてしまうかもしれないし、その霊が前のほど善良とは限らない。
子どもの遊びってよくわかんないんですよね。私が小学生のころ、隣の席の子と作り出した遊びは塾に行くようになってから違う学区の子がほぼ同じ遊びを自分で作ったものとして遊んでた。単純な遊びなら同時多発的にうまれることだってある。
こんなおまじないもあの学校だけのものとは限らない。
(多分)好きな要素
遊びで作った呪術がつくった本人の手を離れてホンモノになってしまう。
怪異によって最初からいなかったことになる。
妄想コンの写真をみてたら思いついたので写真ありきなんですけど、きっと他のものだって使える。
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