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違和感、そう違和感を感じたからだ。
試合中の美貴に感じは似ていたが、なんとなく、女性的な気配というか雰囲気があった。
普段の美貴は優柔不断なところはあるが、女性的な部分はない。
じゃあなんなんだ、この違和感は。
子猫が雨に濡れないように身体を被せている美貴。
「あーぁ、とうとう気づかれちゃった。
あなた、普段から美貴のことよく観てくれてるんだね。ありがとう。
私は瀬名川美樹。美貴の双子の姉よ。
といっても、あくまで美貴が作り出した人格なんだけどね」
こいつ、頭でも打ったのか?
それとも、何かの悪ふざけなのか?
普通ならそう思うだろうが、何故かこの時の俺はそのまま美樹の話を受け容れてしまった。
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