塩満元太の欲求

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 高校はラグビー部がある学校に進学した。  そして入学式の日、記憶の中の送迎バスの運転手にそっくりな五十川雄介が教室にいた。  優しい顔、ふくよかな腹、太い脚…  なんてかわいいんだ!  この衝撃というか衝動はやばい。  もう、自分は幼稚園の頃のように無垢な気持ちのスキンシップはできない。  でも、一目で惚れてしまっている。  入学式のその夜も、次の日の夜も、その次の日も、連日連夜、考えるのは雄介のことばかり。  初めての体育の授業の日、雄介の裸を見たくて、着替えをチラチラ横目でみていた。  柔らかそうなもち肌ですべすべしてそうな綺麗な肌だった。触ってみたい、抱きついてみたい気持ちが加速した。  話しかけてみようかな。  でも、どんな風にしたら仲良くなれるのか。  あれ?さっきこっち見てなかったか?  いや、自分が見てるからそう思っただけか。    思いきってラグビー部に誘ってみようか?  でも、あんまり運動が得意な感じではなさそうだし。  「お前のその体型、ラグビーでは最高のギフトなんだよ。だから俺と一緒にスクラム組もうぜ」  気がついたら、そんな言葉で雄介をラグビー部に誘っていた。  
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