再び五十川雄介の視点

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 ちょっと待て。今の感じは何だ!  隆は厚と美貴の事を知っていたということなのか?  元太も知っていたのか?  いや、それはないだろう。  今も驚きの表情を浮かべている。  頭が限界に近い。  完全にキャパオーバーだ。    隆と厚&美貴が俺を見ている。  いや、俺と元太を見ている。  「悔いがないようにケリをつけろ」  千洋さんの言葉が頭をよぎる。  悔いがないように。  そうだ、楽しい時も嬉しい時も、辛い時も苦しい時も、いつも俺の横には元太が居てくれた。  これからも、俺には元太が必要だし、元太にとって必要な人間になりたい。  頭が熱い。  心拍数も上がっている。  のぼせのせい、    ではないだろう。
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