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倉田の、その嘲笑的な笑みに、何かが千切れてしまう。
そしてそのまま怒りに任せて、そいつの頬をぶん殴ってしまった。
何してんだ、一体。
俺の拳を受けて吹っ飛んだ倉田は、口の端から血を流した。
そして当然のようにこちらを睨みつけてきた。
「いッ…てえな…何が不満だったよ!俺はあいつに身体譲ってやってる方だぞ!俺は…こんな…訳の分からない生き物に乗っ取られてるような気分で毎日過ごしてんだぞ!」
「じゃあ、そのまま乗っ取られた方がいいんじゃないか」
「は!?なんでだよ!」
「あんたみたいなクズは、ドブん中を駆けてる方がお似合いだ」
「ふ、ふふ!言うだけ無駄だ。というかまず、クライアントに指図する犬は即殺処分だろ」
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