一日目

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一日目

 女「あっ、やっぱりここにいた。またこんなところに一人で来て」  私「なんだい、ご注進かい」  女「どうして私を呼んでくれないのよ──私、いちごミルク」  私「俺はブレンドコーヒーだ。ミルクは結構」  女「カッコつけ」  私「子供舌──それにしても、ここはなんだか薄ぼんやりとしているな」  女「何をブツブツ言ってるの」  私「暗いのか明るいのか、せめてそれくらいは決めなくっちゃなぁ。それから俺たちがこうして話をしているここがどこなのかも、ちゃんと定めないと。やれやれ、創造ってのは意外と面倒な手間ひまが多いな。俺はただ、女の子とイチャイチャしたいだけだってのに」
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