嘘から生まれる恋もある【差分】

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「おう、一緒に購買でヤキソバパン買おうぜ」  努の目の前に、伸也が現れた。  彼はもう、うつむいてはいない。  伸也ももう、このクラスで一番の、ワルでもなくなった。 「またヤキソバパン? たまにはカツサンドでも食べようよ」 「あのカツサンド、ハムを揚げてるだけじゃねえか」  二人並んで、言い合いながら教室を出ていく。  それがこのクラスの、お昼の日常となった。  二人の間の、平和な日常となった。
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