ゲーマー思考

「本大会で一番の盛り上がりを見せる対戦カード　＠猫丸VSゆりりん命のゲージは互いに半分！！どちらもけん制の後、間合いの取り合いで動けず早三十秒が経ったぁ！！」

　格闘ゲーム”インペリアルゴースト”の準決勝大会の二人は、幾度となく格闘ゲームイベントでぶつかる二人であった。

　インペリアルゴーストは一般的な格闘ゲームで、プレーヤー対プレーヤーが互いにヒットポイントと呼ばれるゲージを削り合うゲームである。

　昨今の格闘ゲームとは違い奥行きが無く、コマンド入力と呼ばれる物がシビアで遊びの無いものとされている。

　言い換えれば、正確かつ瞬時にコマンドと呼ばれる技の入力が出来てこそ、まともに遊べる玄人向け格闘ゲームだった。

「おおっと！ゆりりん命が連続コンボの合間にアサルトスイングで@猫丸のガードゲージを貯めに入った！」

　コンボとは、攻撃と攻撃を繋げ連続して攻撃を与え、一気に相手のゲージを削る為の技術である。

　また、ガードゲージとはガードで攻撃を受け続けると、体力が微量に削れていき更にガードゲージが溜まった状態で攻撃を受けるとキャラクターが気絶し、一方的に一定時間攻撃を受ける事となる。