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1.回想録
君が笑っている遠い街の記憶
何を笑っているのかも分からないまま
世界を憎んでいる僕が一人
人に殺されて行く僕の大事な記憶
君を失っていくのが怖かった
君を嗤っていた人を憎む
ねえもうさ思い出してよ
案外さ悪くないだろって言える世界なら
君はここに居た筈なのに
君が心を失っていく
小雪明けの夜を僕は一人
君の家へ歩く
人を失ってくぐらい諦められたら
僕も苦しまずにいられたのに、
君を苦しませずにいられたら。
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