神様が与えてくれた時間

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   茂みから現れる犬丸 犬丸「行ったよ」    権太が居た所の更に上に    神戌が潜んでいた    毛は真っ白   (権太に変装していた)    地上に降りてくる神戌 犬丸「さっきの言葉は権太君の本心?」 神戌「さあな。 墓に遺言の匂いが残っていたが 心までは嗅ぎ取れん」    お公の背中を見つめる犬丸 犬丸「うん、大丈夫。 あの2人の絆に偽りは無いよ」 神戌「所で・・・」    身体を震わせる神戌    塗料が落ちない 神戌「落ちにくいなコレ」 犬丸「ああ、練り白粉だからね。 洗わないと」 神戌「洗う?」 犬丸「最近洗ってなかったろ? 久しぶりの行水と行こうよ」 神戌「嫌だ!」 犬丸「元はと言えば お前の水嫌いがあったから 探すのに手間が掛かったんだろ!?」 神戌「弱点を補うのが助手の役目だろう!」 犬丸「誰が助手だ! 弱点克服の良い機会だ! 観念しろ!」 神戌「絆は何処に行った!」    逃げ出す神戌 犬丸「あ、待てって!」    追いかける犬丸 犬丸「良いお香見付けたんだ! どんな感じか試させてよ!」 神戌「殺す気か!!」    林道を駆ける2人               〜完〜
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