「 終局の犬丸」

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   1人叩き伏せる 犬丸「主なお触れは2ヶ条。 1つは銃や武器の規制をし 無駄な殺生を間接的に禁じた しかし、 農家の害獣駆除や 流行り病を患った獣の駆除は許していた 幕府にも駆除部隊が居る。 つまり お前らの心遣いなど 有り難迷惑なんだよ」    もう1人叩き伏せる 犬丸「そしてもう1つは 動物の放擲の禁止。 これが動物愛護論として 世に広まってしまったが、 ここには捨子。 つまり人も含まれている 「あるケモノ」からの 危険から守る為に このお触れが生まれたんだ」 無道「とんでもねえ猛獣がいるもんだな」 犬丸「(微笑む) そいつは「カブキモノ」と言う」 無道「何だと!」 犬丸「弱き者を悪戯に殺める事を 粋と捉える 古い時代に取り残された 戦国の亡霊から守る為に、 お上様が 反感を承知で改革に乗り出たんだ」 無道「テメエ、何モンだ・・・」
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