神様が与えてくれた時間

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神様が与えてくれた時間

   時間が経過、明け方    目覚めるお公    博徒は皆、縄で括り付けられている    神戌と犬丸が居ない お公「ワンちゃん。どこ?」    その時    門に権太が現れる お公「権太!」    振り返り走り出す お公「待って!」    ひたすら権太を追いかける 〇クスノキ    見失うお公 お公「権太!どこにいるの!?」 権太「お公」    樹の遙か上部に座る権太 お公「権太!本当に権太なの?」 権太「ああ、随分と心配を掛けたね」 お公「一緒に帰ろう?」 権太「それは出来ない。 何故なら 私は既にこの世に居ないからだ」 お公「権太。御免なさい。私」 権太「分かっている。 死に目に会えなかったのは 私も辛かったが。 大戌神様が僅かな間だが 私を導いてくれた。 限られた時間だ。 私の言うことを聞いてくれるね?」 お公「うん」
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