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「なんか……熱、い……っ」 「ここの奥ですか?」 「あっ、だめっ、押さない、で」  これ以上そこを刺激されると、感じたことのない快感に襲われそうで、希は力なく首を振る。  しかし、念珠郎は、ぐーっと優しく押してきた。 「――っ!」  腰が震えて、気がつけば希は達していた。  腹を押されただけでいってしまった自分に、動揺する。 「なん、で……」  眉を下げる希の下腹部を、念珠郎が嬉しそうに撫でる。 「ここだけでいってしまったんですね……可愛いです、希」  低い声で囁いた念珠郎は、希の足を開かせた。  尻に液体を塗られた。指が入ってくる感覚に、目をぎゅっと閉じる。  体が熱くて、気持ちよくて、どうにかなりそうだ。  丁寧にほぐされたそこに、彼のものがぴったりと馴染む。  念珠郎が腰を動かしはじめ、希は背中を反らした。 「昨日よりももっと溶け合うようで、気持ちいいですね」 「おかしくなりそ……で……怖、いっ」  体の境界線がわからなくなる。本当に魂が溶け合っているみたいだ。どこまでが自分で、どこからが念珠郎なのかわからない。  念珠郎と繋がっている場所も、頭の中も、とろとろになって喘ぐことしかできない。  甘い吐息を漏らした念珠郎が、腰を震わせた。すぐに中に熱が注がれて、強すぎる快感が突き抜ける。  希は痙攣したように体を震わせて、自分も熱いものを飛び散らせた。
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