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「オメェ、ほんとサディストだな!そんな推理すんじゃねぇよ!」
「誰でも想像がつきますよ。ですが、それではお化け屋敷に入る意味が……」
「ありゃ色気づいた年頃のカップルが、ナチュラルにイチャつく口実が欲しくて入る場所なんだよ!つまり俺はおっさんだから、もうお化け屋敷は卒業したんだ!」
「卒業……ですか」
そう冷静な声で呟かれたアズミは、反論しながら「俺、いい歳して何言ってんだ」という自覚もあったため、猛烈に恥ずかしくなってきた。
「と、とにかく!浦間社長が隠している罪を告白させるために、怪奇現象に見せかけた巧妙な罠を仕掛けた犯人がいるはずだ!絶対そうに違いない!ほら、もう行くぞ!」
と、半ば強引に結論づけると、熱くなった顏をプイとそらして足早に歩き始める。
その一方、クールなポーカーフェイスの下で無自覚ながらエスっ気のある部下は、乗り物タイプのお化け屋敷がある遊園地を探す決意をしていたのであった。
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