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『あぁ、ごめんごめん。ぼーっとしてた』
あたし放心しすぎでしょ…これじゃ、綾人を疑う前に逆に疑われてしまう。
「最近バイトと家事ばっかで疲れてるんだな。
そんなに無理して稼ぐことはないんだぞ?」
労りの言葉を紡ぐ綾人は、あたしの横に腰掛けた。
…どうしよう。綾人の話が全く耳に入ってこない。
『あぁ、うん。ありがとう』
全く気持ちのないお礼の言葉を返すと…綾人は、違和感を感じたのか不信感を露にしたように、あたしの表情を伺った。
「どうかしたのか?
今日は特に元気がないけど」
『そう?別に…まだ、ちょっと寝起きだからかな』
不安を隠すように、いつものように振舞ってみたけど。丸で意味が無い。
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