季節の変わり目と不仕合せ。

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「無茶苦茶な奴だな…」 イエスかノーかで答えてよ。 見下してるはずなのに、こっちが敗者みたいね。 見上げた綾人の顔は、茶化すようにニヤついている。 その余裕は、浮気してるからなの? だったら、あたしが今だけでもその余裕…壊したい。 あたしは自ら、倒れ込んで綾人の唇を奪った。 部屋着から、はだけたなめらかな首筋に唇を落として…顔を埋めて… ードサッー 『きゃっ…』 一瞬の出来事、スプリントが“ギシッ”と軋む音と同時に視界が反転し、今度はあたしがベッドに寝転がっている… そして綾人があたしの上に重なっていた。 「大胆なのも良いけど、あいにく襲われる趣味はねぇよ? さて、今日はどう襲ってほしいですか?明里ちゃん…」 主客転倒。無敵モードの綾人は、ニコッと口角を上げてあたしの唇に口付けて来た。 侵入した舌を受け入れて…重ねられた指に自分の指を絡ませた。
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