オーマイ

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「ゴロちゃん……楡崎くんとは幼馴染で、 別にそういうんじゃないんですっ!」 ホントなんでみんなそういうんだろ? なんでも恋愛に結び付けたがるのは年齢のせいなのか? そのせいでゴロちゃんママは私に妙に絡んでくるから、勘弁してほしい。 けど、 それでゴロちゃんはホントいい奴で、 それをするのは失礼っていうか、 まあ、 大切な存在なんだってことよね。 恋愛は抜きでだけど! 「……そうなの?」 彼は 不思議そうに目をバチクリさせて 私の顔を覗き込む。 ち、近いっ。 こんな近くにゴロちゃん以外の男の子と話すとかない。 こんなときどうしたらいい? 命の恩人に対して、 押しのけるのも失礼だよね。 でも、近いよ、うーっ恥ずかしい。 それにしてもなんてきれいな顔。 おおきな目、 すうっとした鼻に 形のいい唇。 なんて…… 「ん?」 「はわわっ」 思わず触ってしまって、 飛びのいた。 「ご、ごめんなさいっ」 「ごめん近かったか、 メガネないと距離感がつかめないな」 「ごめんなさいっ私のせいで」 「いいって言ったでしょう。 コンタクト今日取りに行くし……あ」 「え?」 「取りに行かなきゃだった。 ごめん、俺行くわ」 「あ、はい一緒に探していただきありがとうございまし……って、 前っ!」 「わっ」 目のまえで根っこに躓いた彼は思いっきり顔面からこけた。
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