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「も・・許して・・お願い・・」
僕は、涙と唾液に顔を濡らして、奏に訴えた。奏は、満足げに微笑むと、頷いた。
「仕方がないな」
奏が、紐をほどくと、すぐに、僕は、いった。僕のものは、精を吐きながら、びくびくっと痙攣していた。僕の頬に、腹に、僕の吐いた精が飛び散った。奏は、僕がいったのを確かめると、いっそう深く、僕の中へと身を沈めて、自分も吐精した。
不意に、ドアが、乱暴に開かれた。
「奏!貴様!」
「なんだ?天音」
「ひぁっ!」
驚いた声を上げた僕の中から、奏のものがずるりと抜けた。天音が、奏に殴りかかった。僕は、ぐったりとなりながらも、なんとか、椅子に掴まって体を支えると、二人に向かって叫んだ。
「やめなさい!二人とも」
僕の声に、二人の動きがぴたりと止まった。僕は、さっきよりも、きつい調子で言った。
「二人とも、喧嘩するなら、もう、ここを出ていってもらうからね!」
「追い出されるのは、かまわんが」
天音がぶつぶつと言った。
「先生と離れるのは、嫌だな」
「同感だ」
奏が言った。
体を離して、床に座り込んでいる二人を見下ろして、僕は、ため息をついていた。
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