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銀座には沢山の高級クラブが点在している。日曜と祝日はどこのクラブも休業日らしい。他の地域にある、場末の飲み屋とは全然雰囲気が違う。上品さが漂っていた。
ドレスアップして歩いている女性が沢山、歩いている。彼女らは間違いなくホステスなのだろう。その姿に圧倒されついつい立ち止まり、目をぱちくりさせてしまった。
「ほら、行こう」
物珍しげに彼女らを見る私を見て、村井君は少し顔に笑みを浮かべた。村井君は慣れている感じだった。
「村井君も、来るの? 夜の銀座」
「僕はまだ未成年だからね。酒は飲めない。だから来たことはない。父は接待でよく行ってる」
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