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「男の癖に、意気地がないのね、全く。好きならもっと押せばいいのに」
ゆっこはかなり苛立っていた。
広いキャンパスの中を歩いて、大きな講堂へ向かう。早速今日から講義だ。
一限の講義は『米文学史』
アメリカの有名な作家『ローラ・インガルス・ワイルダー』の代表作『ローラの青春』についての作品についての講義だ。西部開拓時代のアメリカが舞台の小説だった。
実はこの作品の作家はローラの娘、ローズだったという説がある。ローズ自身は作家であり、編集者でもある。ローラの作品を娘のローズが担当編集者となったため、対立が起こり、母娘の仲は悪化したと言う。
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