第一章
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第一章
幼いころ、隣に住んでいた姉妹が自殺した。確か、十六歳と十七歳だったと思う。わたしは彼女たちとほとんど話したことはなかったが、彼女たちは硝子のように透き通ってしまいそうな白い肌と烏羽色の髪をしていて、黒色のセーラー服がよく似合っていたことはよく覚えている。どこか深淵な雰囲気が彼女たちにはあった。後から噂で聞いたのだが、彼女たちは手を繋いで学校の屋上から飛び降りたらしい。遺書はなかった。
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