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「冨樫さんのデスクと私のデスクの境目にあるティッシュの箱の中にありましたよ。
うちでもよく、消しゴムとか入っちゃうことがあるんで、振ってみたら出てきました」
はい、冨樫さん、と渡すと、
「……ありがとう」
と冨樫は複雑そうな顔でそれを受け取る。
「お役に立ててなによりです」
「くっ。
お前をお役に立てたくはなかったっ!」
と此処へ来てまだ憎まれ口を叩く冨樫に、
「じゃあ、返してください。
ピンバッジ……」
と壱花が言ったとき、木村が、
「お茶入りましたよー」
と程よくやってきた。
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