化け化けガム

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 いや、そこ、今更疑うか? というようなことを倫太郎は言い出した。 「その辺の狸が化けたくらいなら、正体も見えるが。  こいつくらいになると、本体がどうなってるのかよくわからないからな」 「え、でも、あの狐の面をかぶったら、高尾さん、大きな狐に見えましたけど」 と壱花は言ったが、倫太郎は、 「いや、俺はあれがこいつの正体だとは思っていない。  なにかこう……、まやかしを見せられてるような気がするんだ」  そう高尾を凝視しながら言ってきた。  ははは、と笑った高尾は、 「僕の正体はみんなには見せられないよ。  きっと驚くからね」 と暗に倫太郎の言葉を肯定し、言ってくる。  ……なんなんだ、高尾さんの正体、と壱花が思ったとき、高尾が言った。
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