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え?
もうすぐって、本当にすぐじゃない。
そう思いながら、パタパタと玄関に走って行くと、ドアを開けた。
そこにはすでにシャワーも浴びたのだろう。スェット姿で髪がまだ少し濡れた壮一がいた。
「お疲れ様」
「誰か確認しろよ」
そう言いながらも、ポンと壮一は日葵の髪に触れると自分の家のように先に中へと入って行く。
そんな壮一に、小さく息を吐くと日葵は後を追った。
「おっ、うまそう。俺の好きな物覚えてたんだ」
壮一はそのままキッチンへ行くと鍋の蓋を開けている。
「昔のね」
つい、嫌な言葉が口を着いて、日葵は慌てて言葉を止めた。
本当にかわいくない。つい意地を張ったり、素直な言葉が出ない。
そんな日葵に気にすることなく、壮一は棚を物色している。
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