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きれいにやけた目玉焼きを盛り付けると、日葵は壮一に声を掛ける。
「ねえ？ そっちで食べる？」
ほとんど初めてのはずだが、壮一はいつの間にかテレビをつけソファに座り寛いだ様子でノートパソコンを開いていた。
集中していて聞いていなかったのだろう、日葵は諦めたように小さく息を吐いた後、壮一のもとへと皿を運ぶ。
「まだ仕事？」
コトリと皿がテーブルに置かれる音に、壮一は日葵を見上げた。
「ああ、リリースの文面の確認だけしたくて」
壮一がもう一度パソコンに覗き込んだところで、日葵も思い出したようにそのパソコンを覗き込む。
「そうそう、一つ気になったんだけどここの文章の漢字って」
「どこ？」
壮一に教えるために日葵はパソコンの文字を目で追う。
「ああ、ここの……」
教えるために壮一の顔を見よう振り返ると、額が触れるほど近くに壮一の綺麗な顔があり、日葵は驚いて目を見開いてしまう。
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