変化する関係

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中に入れば、クリスマスイブという日になってしまったため、家族や親しい人もという社長の計らいで、かなりの人数が集まっており、その光景に日葵は圧倒された。 そんな中、壇上で社長や副社長が挨拶をしている横に、微笑を浮かべ堂々と立つ壮一の姿が見えた。 「強制でもないのに、すごい人だな」 その様子に崎本も、社長の話をききながら周りを見渡す。 「本当ですね」 日葵も同意しつつ、少しの居心地の悪さを感じつつその場にいた。 挨拶も終わり、歓談になるとみんな思い思いに挨拶や、食事を楽しみ始める。そんな様子に崎本が日葵に問いかける。 「強引だったよな」 「そんな……」 たくさんの人のざわめきに、二人の声は聞こえないだろう。日葵は意を決して崎本を見た。
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