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「全員揃うのは何年ぶりだろうな」
誠と弘樹の会話で始まったその会は、和気あいあいと莉乃の手料理を食べながら各々の時間を過ごしていた。
久し振りの年末の年越しはとても賑やかで、壮一も久しぶりに会う誠真たちと楽しそうに話していている。そんな様子を日葵も幸せな気持ちで見ていた。
「そういえば咲良ちゃん、誠真がいろいろ待たせて不安にさせたんだって?」
日葵は誠真の大切にしているという彼女の咲良とも初めて会うことができ、隣で可愛らしく微笑む咲良に視線を向けた。
「そうですね。初めは何もいわずにいなくなっちゃたので」
「本当に、ひどい奴よね。ごめんね」
日葵が咲良とそんな話をしていると、慌てたように誠真が走って来るのが見える。
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