過去から未来へ

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「どうしたの?」 少し恥ずかしさを隠しながら、日葵が壮一に問いかけると壮一はそんな周りの様子を気にすることなく、日葵の手を取る。 「そうちゃん?」 驚いて声を上げると、ソファで4人で寛いでいた両親たちの元へと日葵は連れていかれる。 「誠さん、莉乃さん、そして親父たち」 真剣な声で呼びかけた壮一に、日葵も壮一が何を言いたいのかわかり、ピシッと姿勢を正した。 「8年前、俺のせいで日葵を泣かせて、みんなにも迷惑をかけて本当に申し訳ありませんでした」 そう言って頭を下げた壮一につられ、日葵も頭を下げる。 「再会して、やっぱり俺には日葵しかいないと分かりました。結婚を前提に日葵と付き合っていきたいと思ってます」
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