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しかもこいつ、初対面のあたしに対してタメ口のうえ、やたらと偉そうに接してくる。
そんな奴にはあたしもタメ口でいい
「じゃあ単刀直入に言うけど、毎日毎日あんたがヤりまくってるおかげで相手の女のバカでかい喘ぎ声がこっちにまで聞こえてきて迷惑してんの。こっちは聞きたくも無い声聞かされるは、おまけにベランダに出れば高確率でタバコ臭いし、またヤってる声は聞こえるしでありえないんだけど?あんたも社会人の大人なら少しは隣人に対して配慮したらどうなの?」
一気に捲し立てるように口にしたあたしの話を最初は無表情で聞いていたのに、いつしかその表情は愉快そうに口元に弧を描いていた。
そんな不審すぎる奴の表情に眉を顰めていたあたしに向かって
「はっ、いいね。気の強い女は好きだぜ?それを屈服させんのがたまんねえんだよな。…ちょっと待ってろ。」
そう言うと扉を開けたまま中へと戻っていくイオリ。
は?何?今後気をつけます。で、終わりでいいんだけど??
そう思いながらも、言われた通り素直にその場で待ってしまうあたしっていい奴すぎる。(自画自賛)
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