決断と後悔

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決断と後悔

彼、マーちゃんとのデートはハッキリ言えばバブリーな物でした。美味しい物を食べたり、テーマパークに連れていって貰ったり、ヘリコプターで都会の夜景を観たり、高級な温泉宿に宿泊したりとワタシの夢を叶えてくれる彼をワタシは徐々に信じてみたいと思うように成りました。 セフレと躯を激しく求め合い肉体の快感を貪る事がワタシのストレス解消法でしたが、次第に其が酷く惨めな行為を繰返している様な気がして来たのです。約3ヶ月ワタシは二股交際をしてきましたが(愛人業はワタシの心中では交際とは思っていませんでした)ワタシはセフレの克彦に「好きな人が出来たから、もう、逢わない」と告げました。 セフレの克彦はアッサリと受け入れてくれたので ワタシは拍子抜けした程です。(ああ、やっぱりセフレに愛情なんて無かった...克彦が家庭に戻った時に終っていたのね)とワタシは克彦との長年の関係が互いの性欲を解消する為だけだった事に自己嫌悪と後悔の念を懐きましたが、この日最後のセフレとの激しい躯の貪り合いで何度も逝かされてしまいました。でも、此で彼だけの女になると思ったワタシは清々堂々と彼に結婚の話をしようと決意しました。そして、婚約してくれたら愛人業も辞めようと思っていました。 (安くても良いから婚約指輪をプレゼントして貰おう)とワタシは胸を躍らせて、翌日のお泊まりデートで告白してみよう‼と思ったのです。 彼と露天風呂の在るラブホのローションマットでの愛撫と口技の戯れが一段落した時にワタシは告白しました。 「ねえ、もう、あなた独りとしか付き合って居ないから本気で結婚考えてね‼ワタシ、他の人とは別れたから‼」「本気なら婚約指輪欲しいなあ✨」 ワタシは彼が歓んでくれるものと信じて話をしたつもりだったのですが、彼は呆気に取られた訳の解らない表情で「別れたって何の事?誰?ナニその話?意味が解らない」と言うのでワタシが、この3ヶ月間の経緯を説明して「だから、本気の証拠を見せてよ」と言うと彼は突然、酷く落胆した様子で「そんな女だと思わなかったよ...」と言うと同時にワタシから離れ口も利いてくれなくなってしまいました。(ワタシ...何か間違った事、言ったのかな?)ワタシは良くKYとかアスペとか陰口を言われる事が多かったので必死に彼の躯に抱き付き愛撫とキスを繰返しましたが彼がワタシを抱く事は有りませんでした。ワタシの頭は混乱してしまい(?何故そんなに怒るの?)と疑問だらけでした.... ~~~~~~~~~~~~~~~~ 私は彼女のデート要求が週2回からプラス泊まり1回になると流石に旨い物を食べに行く事が無駄に思えて来ましたのでラブホのディナーで済ます事が大半となりました。彼女の聡子は性行為の好奇心が旺盛で排泄から玩具まであらゆる行為に抵抗を示す事が無く、その成長の速度は過去に私が交際した誰よりも速いものでした。 そして彼女の性欲が益々旺盛になると私は腰を痛める事が増えてペインクリニックでブロック注射をしてから聡子を迎え撃つと云うプロスポーツ選手の様なデートを重ねて居たのです。 その日もブロック注射で痛みを止めて高級なラブホ泊まりの日でした。ローションマットの専用室が有る、そのホテルは私の御気に入りでした。 普通に彼女と躯を激しく重ねると腰に負担が掛かりますからローション室にて玩具で充分に彼女を満足させてからベッドに移動しようとした時に、「**別れたから、*ワタシだけを愛してね**」と彼女の聡子は意味の解らない事を言い始めたのです?私は彼女がいったい何を話しているのか訳が解りませんでした。 順序立てて聞くと、何と、彼女は別の男性と私と二股交際してきたのを辞めたから責任取って結婚を前提に婚約指輪を買え、と云う無茶苦茶な理論を展開して、私が「二股交際してた女が言うセリフでは無い」と言うと「あなた、だって誰と付き合ってるか解らないもん、そんなの当たり前じゃないの?」と契約概念が無い未開人の様な事を喋り始めたのです。 私は呆れ果てましたが、全ての疑問が氷解して行きました‼(あの聡子から出ていた不思議な加齢臭は他の男性の匂いだったのか!) 私は裏切り続けていた彼女に対して酷く残虐な気持ちを懐いたのです。同時に彼女は、やはり発達障害の傾向が強いと確信しました。 其れにしても私の精神的衝撃は相当なモノであり、暫く彼女と躯を重ねる行為が出来なくなってしまいました。
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