闇を照す橙色照明

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闇を照す橙色照明

部屋に入ると社長は、そそくさとバスルームへ行き湯槽にお湯を貯め始め、テレビのアダルトCHをオンにして音量を控えめにすると物珍しく佇むワタシに濃厚なキスをしてソファに座らせました。そして、また、バスルームの方へ消えてしまいました。 躯が包まれるようなフカフカのソファでワタシは(どんな風に振る舞えば良いのかな?)と、これから始まるであろう彼との初めてのセックスに期待と不安が入り交じった気持ちで緊張していたのです。ボンヤリとワタシはテレビのAVを眺めながら(今日は全て彼にお任せにして受け身でいよう)と思案しつつも(でも、感じたら自然に声も出ちゃうから、それまでは拙い受け身で彼に好印象を与えなくちゃ、ああドキドキする)と頭の中を混乱させながらソファに座り黒い室内の壁や床から橙色に照される間接照明の雰囲気に酔っていたと思います。 社長は戻ると再び舌を絡めたキスをかなり長い時間して服の上から胸や太腿を愛撫してきましたのでワタシは完全に躯が火照って早く抱いてほしいと思いました。彼のキスは爽やかなミントの味に変わっていました。彼は「暗いから明るくするね」と照明のスイッチを操作し煌々と部屋中が明るくなりワタシは(え、その時は照度落としてくれるよね)と普通に思っていたのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ ラブホに到着して空いている部屋を確認すると彼女は「うん、どこでも安い部屋でいいです」と言うものの私は(じゃあ、1番高い部屋にするか‼)と一応見栄を張りまして、彼女から発散される淫らで不思議な匂いに??と疑問を懐きつつ部屋に入りました。手早くテレビを付け風呂の段取りをするとボケっと突っ立っている彼女のバックを置かせてソファに座らせ濃厚なキスをしてみるとヌルヌルした唇と舌の感触が艶かしく、私は焦る気持ちを押さえてタバコを一服してから歯磨きとマウスウオッシュをして風呂にお湯が貯まるまで彼女にキスと愛撫を繰り返しました。益々、熟れた雌の匂いが強くなるのを私の嗅覚は捉え不思議な匂いは薄れてきましたので、私は(あれは汗の匂いなのかぁ~変わってるなぁ?)と思いながらも(今日は軽めに御挨拶セックスレベルにしておこう、だが、観察は怠らぬように...)と照明を全開照度に強めて「風呂、貯まったから一緒に入ろうよ」と誘うと抵抗なく「うん、入る」と彼女は笑顔で答えたのです。
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