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ニートワンペア
「もしもし」
我々は軽い挨拶を交わした。
あの頃と変わらなかった。
私は無職になったことを伝えた。
「あ、そう」
ジャミラは聞いているのかいないのか、興味のなさそうな返事をしながらなにやらガサゴソと動いている。
「俺も今無職や。今からそっち行こうか」
「じゃ、そうしてくれ」
ジャミラは一時間後に着くと言って電話を切った。
(お前も無職なんかい)
私は心の中で軽めに突っ込んだ。
大抵の男友達がそうであるように、高校の卒業以来九年ぶりというのに昨日まで会っていたかのような馴れ馴れしさがあった。私は安堵した。
ここで、ジャミラと私の出会いについて記しておかなければならない。
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