プロローグ

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2030年(R12年)                  *R=令和 この年、地球温暖化の影響で溶け出した永久凍土を調査するため、国連の環境団体が調査したところ、永久凍土の中から見つけた約1100万年前、人類がヒト科、ゴリラ、などに進化して分かれた時、突然変異で新たなる未知の分類で、人類の祖先とも言われたグロテスクな個体の死骸が発見された。 その姿はまるで海洋生物と人間が合体したキメラのような異様な姿であり、世界は未知の生物の発見に歓喜して世界中で生物の研究が行われた。 そしてアメリカの大手製薬会社 「ゲノムカンパニー」 が研究を主導するようになりこの時、AIを駆使して研究が進められた。 2036年(R18年) この頃になるとAI技術が驚異的な進化を遂げ、既に人間の知能を超えた全知全能のマスターAIを何者かが乗っ取り、意図的に障害を起こし、システムを暴走させ生物から抽出した 「キメラウイルス」はアメリカ合衆国を皮切りに蔓延していったため各国が対策に乗り出したが 努力も虚しくアメリカ大陸、アフリカ、ヨーロッパ、南米などに徐々に広がり数年後には、ほとんどの国々に蔓延してしまった。 細胞の成長期を過ぎた18歳以上の人間は醜い人食いモンスター通称 「捕食者(イーター)」 と呼ばれる怪物になって子供達を襲い死の世界へと変えていった。 2050年(R32年) 数年前から生き残った世界中の子供達は、島国で比較的に捕食者(イーター)の影響が少ない日本へ移民する大プロジェクト 「ラストアイランド計画」 が行われた。この年、移民者達はそれぞれ集落を形成して国家と同じ規律を作り上げていったが、文化の違いや人間のエゴや欲望が勝り、集落間で人々の争いが起き捕食者(イーター)だけでなく生き残った人類同士の醜い争いも起こっていた。 さらに世界の生き残りが移住したことで、大陸から捕食者(イーター)達が子供(エサ)を求めて海を渡って日本へと上陸してきた事で、日本列島は大量の捕食者(イーター)に囲まれ人類は滅びの一途を辿ることとなった。
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