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「被告、無罪」
なんでこうなった……。と言うか、普通に調べてみたらあの人の言ってること全部本当だったし、ご丁寧に真犯人はあえてしたいの腐食を進めるようなことをしてて……。その証拠も挙がって……。
めっちゃ責められたけども、とても嬉しいけども……。
「本当に!ありがとう!ございます!」
褒められるのは好きじゃないんだよなぁ……。僕、ママ以外に体に触れられるの嫌いだから握手もやめてほしいんだけど。
「ええ。あなたの無罪は私の夫が勝ち取りました。おめでとうございます。では、弁護士費用としてこの値段の納付をお願いしますね」
「はい……って高くないですか⁉⁉」
「当り前です。一応、一流の弁護士で、費用も先に提示していましたよね?」
「ぐ……。でも、これは高くないですか⁉⁉」
「誠に申し訳ありませんが、あなたは私にもプロデュースを依頼していましたね、過去。その費用が未だに未払いなんですよ。それを払って頂きたいですね。ああ、ついでに。その手元にあるカッターナイフでお金の支払いをチャラにしようとしているようですが、その時の弁護士も瀬尾弁護士事務所にお願いしますね?」
流石ママ。ママが隠せと葵に言われているのは貴腐人であることだけだから一番隠すのが簡単なんだよね。それはママが『私のSの部分は仕事上でかなり有利になるから必要なの!』と言ったからだけど。
その分僕のМの部分はダメなんだって。まあ、仕事上不利になるんだけど。
「ぐぬう……」
彼はそのまま領収書を握り締めたまま、地面に膝をつく。
それを見ながら僕はママに腕を引かれながら裁判所を後にする。いいのかな、これで。まあ、ママがすることは合ってるし、いいか。
これで僕の今回の仕事終了。また、厳しい依頼が来ないかな。
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