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夏の終わり
夏の終わりの波打ち際
星空も映らない海で
ひとり膝を抱えて丸くなる
悲しくなると
何故、海に来てしまうのか…
そんな事をぼんやりと考えながら
真っ暗な海に問いかける
涙が枯れるまで泣いて
泣いて…泣いて…
忘れるくらい泣けば
きっと明日も見えてくるはず
悲しみが優しさに変わる頃
あなたの笑顔だけが鮮明に残って
きっと明日も生きていける
海に向かって「忘れないよ」と
夏の終わりに笑顔で約束
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