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ひとりの夜に
ただ空を見上げる
広がる青空が目に染みて
頬に涙が伝う…
何も考えず 何も想わず
ひとり膝を抱えうずくまる
思い返しても僕はやっぱり一人なんだと
苦しくて 悲しくて
どうしようもない想いが駆け巡る
一人が嫌な訳じゃない
一人が辛い訳じゃない
そう…一人だと思う事が怖いんだ
うん、きっとそうなんだと
また思い返す
そんな時、もう一度空を見上げると
真っ暗な空に月が眩しく輝いていた
あぁ、夜空にぽつんと光る月も
僕と同じで一人だと気づいたよ
心が軽くなったその時に
『君は一人じゃないよ』と月が微笑んだ気がした
空を見上げて立ち上がる
真っ暗だけど明るい未来を
僕の足で歩きだそう
そう、一人じゃないと呟く僕の後ろに
輝く月がついている間は…
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