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第一章大丈夫!私が来た!!
「私、氷山海寧は、この学校を変えるためにきた!!」
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!?!??」」」」
一同全員が声を上げた。
それでも海寧は動じずに言葉を続ける。
「知ってる。今私が間に入った喧嘩はこの学校でトップクラスの喧嘩なんでしょう。東組の時時東暦、西組の水澄透羽を止めた。なら2人より強く見えてるんじゃない?なら集え!!我が南組に!!今ここに!南組の設立を宣言する!!東西のリーダーの裏切りだなんて気にしなくていい。入りたければ入ればいい。私はこの学校を変える。以上。」
私は踵を返し、南校舎に向かった。
後ろはザワザワとあちこちで声があがっていた。
私の後ろに着いてくるもの。着いてくるものに着いてくるもの。嫌がるもの。沢山いる。
「俺!時東暦!!南組でのリーダーやるのは、海寧だろ!?俺が側近やるから、宜しくな!」
うーむ。東組のリーダーの側近が来たか。リーダーとは大丈夫なのかな?まぁいいか。大物がつれたし。
可愛らしい顔しておっかないんだよね・・・(゚ー゚)(。_。)ウンウン
「な、なんで貴様がおるのだ!!」
ドアが開き水澄透羽が怒声と共に入ってきた。
「ん〜?なんでって、海寧の側近。東から南に移りましたぁ〜てか、当然でしょ。」
これを能天気というのだと思う。
「敗者は勝者に従うのがルール。くっ貴様が来ると気が付かなかった俺の責任か!!」
睨みあっている2人を見ると本当は仲がいいのだろうなと思ったが黙っておくことにした。
「じゃー、宜しくね。水澄透羽。時東暦。私は、」
「「氷山海寧。」」
なんだ。知ってたのね。名乗ったけど忘れられてるかと。
「主の名前を知らないなど」
「リーダーの名前に泥を塗る行為だからね〜」
意外と2人は頭がいいのかもしれない。
コンコン
ドアがノックされた。
「は〜い。」
暦がトコトコとドアを開けに向かう。
「ふぶっ」
ドアノブに手をかけようとした時、ドアは(_・ω・)_バァン…と開いた。よって、暦の小さな身体は吹っ飛ばされた。訳でなく顔面に当たっただけですんだ。
「何事だ!?」
「あわわ。私は西組から移ってきました。佐々木嬉妃といいます。南組の氷山海寧様ですか!?」
「なんだ。佐々木か。」
「はい、佐々木です。えっと、」
「あ、はい。私が氷山海寧。」
ロングヘアーの女の子は西組に居たようで水澄とは知り合いのようだった。
「知ってます。」
いや、知られていた。恥ずかしい・・・
「えっと、海寧様!この学校を変えるとはどういうことですか!?」
「まず、様はつけなくていいから。あと、学校を、変えるってのはそのまんま。私はこの学校を変える。」
先に言っておこう。私は語彙力がある方ではない。いや、ない。漫画でよくある、効果音をよく使うタイプだ。
「具体的にはどんな風に変えるというのだ?」
「もう、50年以上続いてるこの学校を変えるなんて無理だと思うけどなぁ。」
透羽と暦は珍しく意見が一致している。そんなに、難しいことするつもりはないんだけど・・・
でもいくら無理って言われても、やめた方がいいって言われても、やめるつもりはない。
━━━━━━━それが、お父さんの望みだから
「そうかな?この学校を一つにするだけ、他の学校と同じにするだけだよ?」
最初からこうすればよかったんだ。回りくどい言い方なんてしないで。
「「はぁ!?何だそれ!?そんなの出来るものか!!!!」」
まぁ、そんな事言われるよね。
私は指で晴空を指さし宣言した。
「大丈夫!!そのための私なんだから!!」
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