俺の心霊写真を撮ってくれ!

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 周りに誰も居ないことを確認して田車は加藤と会話をする。  事情を知らない人が見たら、ひとり言を言って歩いているヤバイやつになってしまうからだ。 「加藤さんは地縛霊って事ならこの辺りに何か手がかりになるものがあるんじゃないですか?」  加藤はふるふると首を横に振る。 「いや、自分でもそう思って探してみたんだが、何1つ手がかりは無かった。そもそも俺のいた時代と街並みが変わりすぎてなぁ……」 「あー、30年経てばそうなりますよねー」 「それに俺遠くまで行けないしなー」  すれ違う人が増えてきたので田車と加藤は会話を自然とやめた。  そして、とある場所で田車は足を止め、加藤は青白い顔色が更に青くなる。 「た、田車さん、まさかあんた俺を封印するつもりじゃ」
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