22人が本棚に入れています
本棚に追加
スミレ
土砂降りの雨に 打ちのめされて
地面に横たわる スミレの花を
自分に重ね合わせてみたり
するんだろう。
儚さを愛する僕は。
だけど
良く晴れた翌朝、
スミレは
たくましく凛として
朝陽に向かって 顔を上げている。
泣いた後ですぐに笑える
子どものように。
それは昨日の雨が
スミレを
より瑞々しく
より美しいものに しているから。
それが スミレが
生来もっている
たくましさと凛々しさだから。
最初のコメントを投稿しよう!