現実の現実性

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現実の現実性

朝、目が覚めて 意識が動き出した瞬間、 五感が何かを直覚していることに気づく。 その瞬間、 「寒いな」なんて思考が働く。 感情も。 判断している、自動的に。 純粋な知覚と呼べるものは 判断が発生する以前の ほんの一瞬しかない。 本当に「現実」と呼べるものは、 私がそれを意識したという その現実だけ。 判断は誤っているかもしれず、 感覚さえ 私がそう知覚し感じたという以上には 現実でない。 私と知覚対象の その関係性だけが現実だ。
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