三人称の幸せ

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三人称の幸せ

「幸せが何か」なんて 一人称でしか語れないものを さも三人称で まな板にのせて議論できる何かのように 勘違いしているのかもしれない。 だから他人が手にしているようなものを あれこれ手にしては 大事にできないで 無責任に捨ててしまうのかもしれない。 可能性も 眼だけで見て選んでいるけれど いつも腑に落ちないでいて いらないものを手にして 捨てられずに泣いたりする。 自分のその苦しみしか見えなくて 他人を犠牲にしても 相手の苦しみに 気付かないまま
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