プロローグゴッドハンド

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 リマリマリン  ボンソワール ブーケの壺を、🏺抱えて来たのは、 赤いスカーフを被った、少女だった。  うわ、壺からいい匂いの、ゆげが立つ。 「開けて見て、姫様。」 こんな、豆腐屋の娘を、姫扱いして、 一体ここは、どんなところなんだろう。 私は、帽子を脱いでいなかったことを思い出し、 フェルトの、フェミニン帽を取ると、 ギャルソンナイトが、どうぞ、と、ウサギの帽子掛けを出した。 「どうも有難う。」 「キャジーと言います。」 「キャジーさま?」 ギャルソンナイトは、笑みを浮かべると、 キラキラした目で、頷く。   そして、胸のポケットから、花束のカードを出して、手の掌に乗せて差し出した。 「まあ綺麗だわ、カード?」 「ネイム•ロゴです」 「名刺みたいね。」 「大事な人にだけ、おくるものなんです。」 壺の蓋を、キャジーが開けると、何とそれは、釜飯だった。 「まあ。懐かしい感じのする、ご飯!」 シチューを炊いたようなライスに、 沢山の具が、鮮やかだ。 西洋の壺に、野菜や木の実の炊き込みご飯が 詰まっているのだ。
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