新しい土地

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もう何回目だろう。 「あ…、ああ…‥、そこ…」 バックで突かれている俺はクッションをつかんで耐えている。二人とも何度も絶頂に達しているのに行為は終わらない。 優しい外見なのに行為は激しい。だんだんそれに慣れていくともっと欲しがってすがってしまう。 新品のソファ、汚したくないな。 「…、ああっ!」 ずん、と力強く突かれて背中がのけぞった。 「気持ちいい?まだいける?」 「…はげし、美智雄さ…」 そう言うと美智雄さんはゆっくり抜いて、強く突くように勢いを変える。 その不規則な動きに翻弄されて首をふった。 「あ…はぁ、…ああ……、苦し…」 体中に鳥肌がたって、ぽたぽたと俺の吐き出す白い液体がソファに落ちる。 「汚れちゃう、タオル取って…」 「後で掃除すればいい」 「…意地悪」 俺の不満そうな囁きにため息をついて、仕方なさそうに俺の体を起こして対面で俺を座らせた。 「あ…、あ‥」 一度抜かれて離れたそれが、再びゆっくり入っていく。 少しのばした俺の黒髪が視界をさえぎった。 「これでいい?」 下から突き上げられて悲鳴のような声が出た。 「このほうが奥に当たっていいでしょ」 「あ…う…ん、気持ちいい…」 ゆらゆら揺らされて意識が飛びそうになって、美智雄さんの肩に腕をまわしたがだんだん力が抜けていく。 くびれた腰を強くつかんで体が倒れないようにして、気を失いそうな俺をずっと突いていた。
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